札幌中央労基署関係情報

札幌中央労働基準監督署
(札幌中央)
[中央区、北区、南区、西区、手稲区、石狩市、厚田村]

 平成14年上半期 事故発生状況
1月 2月 4月 5月 6月

掲載している情報は、北海道建設新聞記事より御提供頂いています。

1月の事故
建設業は15人被災
 札幌中央、同東労働基準監督署は1月末の労災発生状況をまとめた。全産業で死亡1人を含め88人が死傷。うち建設業では前年同期に比べ7人多い15人が被災、死亡災は発生していない。
 休業4日以上の建設業労災の内訳は、土木が4人(前年同期同)、建築が9人(同2人)、木造建築1人(同ゼロ)、設備1人(同2人)。建築だけが前年同期の2人から9人へと急増している。
 労基署管内別に見ると、中央署では休業災7人で前年同期より5人増加。工種別では土木1人、建築6人。東署は休業災8人で前年同期より2人増加。工種別では土木3人、建築3人、木造建築1人、設備1人。
 中央署の事故事例では、土木で小型ロータリー車の誘導員が同車両に近接し、ひかれそうになり反射的に手を出したところロータリーのオーガーに巻き込まれ手首を切断、休業2カ月。同署では調査を継続中。
 建築では工場新築現場でローリングタワーの5段目のタラップから足を踏み外し転落。大腿部(だいたいぶ)や顔面を骨折。安全帯を身に付けていたものの使用していなかった。病院新築現場では身障者用トイレ壁に緊急用ボタンを取り付けている作業中にベビーサンダーを足に落とし、取り上げようとして左手を切傷した。このほか、低い位置からの転倒や会社の土場で挟まれ事故などが複数発生している。
2月の事故
交通事故で初の死亡災 累計、10人多い40人被災
 札幌中央、同東の両労基署がまとめた労災発生状況によると、ことし2月末は全産業で死亡2人含め218人が負傷。うち建設業労災では昨年同期と比べ10人も多い40人で、交通労働災害でことし初めての死亡事故が発生した。
 休業4日以上の建設業労災は、土木が10人(前年同期12人)、建築19人(同13人)うち死亡1人、木造建築6人(同2人)、設備5人(同3人)。早くもこの時期から建築で死亡1人を含め増加傾向にある。
 労基署管内別に見ると、中央署では休業災21人、死亡災1人の計22人で前年同期より11人も増加。工種では土木3人、建築12人、木造建築4人、設備3人。東署は休業災18人で前年同期より1人減少。工種は土木と建築が7人ずつ、木造建築と設備が2人ずつ。
 中央署の事故例では、土木で鋼矢板を引き抜き積み重ねていた作業で介助作業をしていた作業員が鋼矢板に胸を挟まれ休業2週間。建築では旭川から札幌市中央区の現場に向かう途中玉突き事故で前方のトラックに突っ込み1人が死亡、2人が重軽傷を負った。マンション新築現場では仮ステージ三段目から床デッキ留め具を落とし、下で同種作業を行っていた作業員のヘルメットに激突し休業10日に。
 木造建築は自社の木材加工場で平押しかんなで右手中指を切傷。設備では空調ダクト工事で高所作業車作業台の扉が開き1メートル下の地面に転落し左ひざを骨折。電気工事では約10度の斜面にトラックと高所作業車を止め高所作業車のアウトリガーを張り出し作業をしていたところ高所作業車が動きだし、同車両とトラックに作業員が挟まれ左大腿(たい)部を骨折した。
4月の事故
建築死亡災2人
 札幌中央、同東の両労働基準監督署管内のことし4月末の労災発生状況がまとまった。全産業では死亡4人を含め528人が被災。うち建設業では前年同期より13人多い85人で死亡災も2人発生。また4月にトラックからの転落に関する類似事故が3件も出た。
 1−4月の休業4日以上の建設業労災は、土木が15人(前年同期26人)、建築49人(同31人)うち死亡1人、木造建築15人(同9人)うち死亡1人、設備6人(同6人)。土木は減ったが、建築と木造建築で増えた。
 労基署管内別にみると、中央署では休業災40人、死亡災1人の計41人で前年同期より11人増加。工種では土木5人、建築25人、木造建築8人、設備3人。
 中央署の事故事例では、建築現場でローリングタワーが傾いたため、作業員がトラックのキャビンの上に立ちタワーを起こそうとしたところ墜落して休業50日の負傷。単管パイプを足場12段目から11段目に降ろそうとしたが誤ってパイプを落とし7段目にいた作業員に激突し休業15日。くぎ打ち機の発射ボタンに指をかけて歩いていたところ、転倒した弾みにくぎが発射され作業員の足の甲に突き刺さった。
 両署では、建築工事に加えこれから本格的に土木工事も稼動してくるため事故の増加を懸念。今月中に災害防止団体などとの連絡協議会、発注機関との連絡会議を開き、事故の未然防止を呼び掛けていく意向だ。
5月の事故
建築中心に労災増加 死亡2人含め121人被災
 札幌中央、同東労基署は5月末の労災発生状況をまとめた。全産業では死亡4人を含め727人が被災。うち、建設業は死亡2人を含め121人が被災し、前年同期に比べ17人も増加。特に建築工事で増え中央署で12人、東署でも10人増え増加傾向に拍車を掛けている。
 休業4日以上の建設業労災の内訳は、土木が21人(前年同期31人)、建築は死亡1人を含め70人(同48人)、木造建築も死亡1人を含め18人(同17人)、設備12人(同8人)。土木工事での好成績に対し建築での労災が上回り、結果として全体数を押し上げた。
 労基署管内別では、中央署が死亡災1人、休業災52人の計53人で前年同期より5人増加。工種では土木5人、建築34人、木造建築9人、設備5人。
 中央署での5月の主な発生事例をみると、建築現場で足場組み立て中に7メートル下の地面に転落。幸いにも地面が軟らかい土であったため3週間のけがで済んだ。安全帯は装着していたものの使用していなかった。他の現場では作業員がよろけて臀部(でんぶ)に壁鉄筋が突き刺さり休業1カ月。塗装作業では足場から5.5メートル下の民家のブロックに腰から転落した。
 両労基署では鉄筋の養生や墜落防止措置を確実に実行するなど、危険ゼロではなくその前の段階の危険の芽を摘むプロセスを実践するよう呼び掛けている。
6月の事故
上半期の建設労災 前年比9人多い151人 建築のみが増加
 札幌中央、同東労基署の1−6月末労災発生状況がまとまった。全産業では死亡7人を含め917人が被災。うち建設業で前年同期比9人増の151人となっている。建設業労災は5月末まで製造、運輸業に比べ増加が目立っていたが、他の産業とほぼ横並びの状態となった。
 休業4日以上の建設業労災の内訳は土木が26人(前年同期39人)、建築は死亡1人含め80人(同68人)、木造建築は死亡1人含め30人(同27人)、設備15人(同8人)。依然として建築での多さを示している。
 労基署別では、中央署は死亡1人を含め64人。内訳は土木7人、建築37人、木造建築13人、設備4人。
 中央署での先月の労災事例は、木造建築現場で2階の梁の上を歩いていた大工がバランスを崩し3メートルの高さから転落。ヘルメットをかぶっていたが安全帯は装着していなかった。また、脚立からの転落事故も数件発生した。
 両労基署では簡単な作業でも2メートルを超える高さで作業する際は足場の設置を徹底するとともに、リフォーム工事は住宅などを使用している中で作業を進めるため墜落防止措置など取りにくいが作業範囲を限定するなど工夫して事故防止に配慮するよう呼び掛けている。


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